課題研究とは、課題研究を通して生徒が自ら問いを立てて、課題解決のためのプロセスを考え、課題発見や問題解決に必要な能力を育むことです。
難しく書きましたが、わかりやすく書きますと高校生活の3年間を通して課題を見つけ研究し、答えをまとめあげたものをみんなの前で発表することです。
固有の知識やスキルを学ぶ教科学習を違い、科目にとらわれない総合的・横断的な力を養うことができます。
課題研究は生徒の主体性や問題意識を育むためにはとても良い学習です。
しかし、高校生にとっては課題を自分で見つけ、その問題点なども自分で見つけなければいけないのでなかなか大変なことでしょう。
いきなり課題研究のテーマを決めるのは難しいと思うので、今回は少しでもテーマが決めやすくなるような考え方を書いていこうと思います。
課題研究のテーマが決まらない高校生が知るべきコツ1
まずは身近なところに目を向けて考えてみましょう。
自分の住んでいる地域についてどのくらい知っていますか?
ずっと住んでいるからこそ疑問も持っていなかったり、興味がなかったりするかもしれません。
なぜこの町名になったのかとか、近くにある川の水位が減ってきているのはなぜなのかとかです。
身の回りで起きている変化に目を向けて情報を収集し、その背景や歴史について考え地域の人と意見を交換してみると気づくことも多いはずです。
自分の住んでいる町の小さな疑問に目を向けると、課題研究のテーマが見えてくるかもしれません。
また地元ですから、親御さんに聞くこともできますし、図書館などにも地元の資料が豊富にあることでしょうから調べやすく答えも探しやすいかもしれません。
課題研究のテーマが決まらない高校生が知るべきコツ2
身近な植物や動物について観察することもおすすめの課題研究のテーマです。
植物の場合は学校の周辺にはどんな植物が多いのか種類や背景について、本やインターネットで調べるものいいですし、育てやすい植物と育てにくい植物の違いはなにがあるのかとか、実験が好きな人は理科の知識を使って植物の光合成や肥料について時間をかけて実験してみるのも面白いでしょう。
動物の場合は自分の家で飼っているペットや学校で飼育している動物、学校に近くに住み着いている地域猫やカラスはどこからきてどこに行くのかについて調べてみると面白いでしょう。
ペットの行動について疑問に思うことを掘り下げていけば新しいテーマも見つかるかもしれません。
植物も動物も身近にあるものですが、当たり前にそばにあるものに疑問を持つことが課題研究で立派なテーマになるでしょう。
課題研究のテーマが決まらない高校生が知るべきコツ3
課題研究は自分の好きなものを研究することもできます。
食べることが好きなのであれば、コンビニに並んでいる流行のお菓子がどのように変化しているかチェックしたりその背景にはどのようなニーズがあったりするのか、どのような種類のお菓子がおいてあるのかとは調べると面白いですね。
料理が好きなのであれば、料理で使われている食材がどこから来るのか、どのようなルートでスーパーマーケットなどにきて自分の食卓に上がるのかとか、調理器具はどのように作られていてどのような歴史があるのかとかだと調べやすいかもしれません。
洋服やおしゃれが好きなのであれば、洋服にどのような歴史があるのか、この形になるまでどのような試作品があるのか調べるものいいでしょう。
おしゃれであれば化粧品の成分を調べてみたり、値段の高いものと低いものとではどのような違いがあったりするのか、髪型のアレンジの方法はどのようなものがあるのか髪の長さでどのような違いかあるのかなどいろいろ思いつくでしょう。
課題研究のテーマが決まらない高校生が知るべき注意点1
地元をテーマと調べることにするといつでも調べられると、気持ちが緩んでしまいなかなか進まないかもしれません。
また当たり前すぎて疑問に思わないこともあったり、地元であるがゆえ興味も持ちづらかったりすることもあるでしょう。
地元では当たり前なことがほかの地域では違うことに気が付かないこともあるので地元だけではなくほかの地域にも少し目を向けるようにして違いがわかるようにしましょう。
親御さんや地域の人に質問して簡単に答えがわかってしまうと図書館やインターネットで調べることをしなくてもわかるかもしれませんが、親御さんや地域の人が間違っている可能性があるので図書館にいって調べたり、インターネットを使ったりして調べましょう。
図書館には資料が豊富にあると思うので、どの資料が自分に合っているかわからなくなってしまうかもしれません。
また図書館では静かにしなければいけないので友達と一緒に調べる時に周りの迷惑にならないようにしましょう。
課題研究のテーマが決まらない高校生が知るべき注意点2
学校の近くにある植物を調べる時には屋外での作業になるので雨などの天候に左右されてしまうでしょう。
調べたい植物の名前があっているか人に聞いたり、調べたりしなければならないでしょう。
育てやすい植物と育てにくい植物は人によって違ってくるのでそのあたりをまとめるのは少し大変かもしれません。
家でできる実験であればいいのですが、学校などある程度、広さや器具がなければできない実験だと休み時間や長期休みも学校に登校しなければならないということが発生するかもしれません。
時間をかけて実験して失敗してしまったら、心が折れてしまうかもしれないですね。
地域猫やカラスなど動物を調べる時は地域猫の保護活動などしている団体にアポイントメントをとらなければいけません。
カラスなど野生動物は調べに行ったときにそこにいるかもわからないので連日空振りに終わってしまうかもしれません。
植物や動物を調べていくうちにいろいろ疑問がでてきてテーマが出てくることはいいのですが、また1から調べなおしになってしまうかもしれないので注意が必要ですね。
課題研究のテーマが決まらない高校生が知るべき注意点3
食べることが好きでお菓子など調べる時にコンビニ毎日、または週1回など出かけるのでお小遣いがなくなってしまうかもしれません。
コンビニに話を通しておかないと不審な目で見られてしまうかもしれません。
スーパーマーケットで流通について聞くのであれば店員さんに聞くことになるので聞きたいことをまとめておくなどの準備が必要になります。
調理器具の正式名称なども調べておかないと調べた時にちゃんと調べられないかもしれないので注意しましょう。
化粧品などを調べる時に学校で禁止されているのに化粧をして登校してしまったら怒られてしまうでしょう。
髪型も校則違反になってしまったらせっかく調べたものが無駄になってしまうので気を付けましょう。
まとめ
課題研究という言葉を私は初めて聞きました。
学校では問題と出されてそれに答えていけばいいと思っていましたが、この課題研究は自分で問題を見つけ出し、自分で見つけた問題に対して自分で答えを探してしかないといけなのです。
ただ答えを書くのではなくなぜこのような答えになったのかと理由もつけなければいけないのです。
確かに社会にでて仕事をする時は自分で疑問に思ったことは自分で調べていかないといけないので、学生の時に練習することはすごくいいことだと思います。
まだ高校生だと何をどうすればいいのかわからないかもしれませんが、何回も失敗して覚えていけるので、学生の時にこのような勉強ができるのはとても素晴らしいことだと思います。