「仕事を1ヶ月くらい休みたい…」
そう思うこと、ありませんか?
日本人は世界的に見ても勤勉であることで知られていますが、普通にお休みも必要ですよね。
特に真面目な人ほど、休みたくても休めず気付かないうちに頑張りすぎてしまい、気づいたときには疲れ果てているということも。
ある程度長期間の休みがほしいと切実に考えている場合、いろいろな感情や思考が頭の中で渦巻いていることと思います。
今回は1ヶ月休みたいときの理由作りと、休むことについてのメリットとデメリットをまとめました。
この記事を読みながら、あなたも一緒に頭の中を整理してみませんか?
仕事を1ヶ月休むとなると理由作りは必須
あなたが1ヶ月休みたいと思った理由は何か、パッと答えることはできますか?
ネットの声を探してみると、いろいろな意見が見られました。
休みたいと思う主な理由は下記のものが多い印象です。
・体調不良やメンタル面の不調
・仕事内容や人間関係がストレスで仕事に行きたくない
・しなければいけないことが多すぎてパンク気味なので専念する期間がほしい
・趣味などゆっくり時間をかけたいことがある
・とにかくしんどいので休みたい
どれも社会人なら一度は感じたことのありそうなものばかりですね。
とはいえ、なかなか長期休暇を申請するまでには至らない人も多いのではないかと思います。
日本は長期休暇といっても、1〜2週間ほどのイメージ。
そこから考えて1ヶ月休むとなると、「仕事に復帰するのが難しくなるのでは?」という意見や、
「社会人としての意識が足りない」という厳しい意見も見られました。
海外では「バカンス」「バケーション」などといった1ヶ月程度の長期休暇が当たり前にありますが、日本にはそういった文化はありません。
最近ではプライベートも大切にする風潮がおされてきて随分休みやすくなったとはいえ、世界的に見ると日本はまだまだ長期休暇をとりやすくなったとは言えない状況です。
だからこそ、長期休暇を取得すると決めた際はしっかりとした理由が必要になるわけです。
仕事を1ヶ月休む場合のおすすめの理由1位
仕事を長期休むのに一番おすすめの理由は、ずばり「療養のため」でしょう。
1ヶ月休みたい場合は、病院に行って医師から診断書を受け取るのがベストと言えます。
ある程度の期間病欠する場合はおそらく会社から診断書を求められるでしょうし、診断書があれば会社は基本的に休暇の申し入れを断ることはできません。
その期間を休職扱いにするのか、有給休暇で対応するのかは会社との相談になると思いますが、一番周囲も理解を示しやすい理由ではないかと思います。
もちろん仮病は推奨しませんが、ストレスが原因で体調がおかしい場合など、心療内科に相談すれば診断書をもらうこともできるかもしれません。
特にメンタル面の不調は目に見えにくく、人によっては理解が難しいため、診断書は必須になるはず。
メンタル不調になるときは疲労やストレスから正常な判断ができなくなり、「まだ頑張れる」「こんなことで休むなんて甘えだ」と必要以上に自分に厳しくなってしまうこともあると思います。
ですが、働けなくなるほどボロボロになる前にしっかり療養するというのもとても大切なこと。
適切なタイミングで休まないと、逆に療養期間がどんどん長引いてしまいます。
そうすると、働けない期間が長くなりあなた自身が余計にしんどくなるだけでなく、周囲にも影響が出てしまう結果に。
体も心も、本当にしんどい時は医師に相談して、休む選択肢を提案してもらってくださいね。
仕事を1ヶ月休む場合のおすすめの理由2位
次におすすめの理由は、産休・育休・介護休暇など、特定の条件を理由にすることです。
こちらももちろん嘘はいけません。
ですが、休みたいと思う理由が子どものお世話や親族の介護、またはそれに伴う環境を整えるための時間が確保できないということであれば、休暇取得の理由になるはずです。
日本はいまだに男性の育休の取得が難しいようですが、女性が産後も働くようになった現代では必須と言っても良い休暇ではないかと思います。。
以前と違い、現代は核家族化が進んで周囲の助けを得にくく、また女性も働かなくては生活費がまかなえない…という家庭も多いのではないでしょうか。
女性は産休から育休を取得することにだいぶ理解が進んできましたが、会社の制度としてあるのであれば、男性も育休を取得してみてはいかがでしょうか?
また、親族の介護が必要になった場合は介護休暇の取得を検討しましょう。
いずれもれっきとした理由になりますし、会社の制度としてあるものは賢く使ってくださいね。
仕事を1ヶ月休む場合のおすすめの理由3位
おすすめの理由3つ目は、それぞれの理由を伝えた上で有給休暇を取得する方法です。
本来、有給休暇は理由を伝える必要はないですが、1ヶ月の長期休暇の場合はやんわりとでも理由を伝えた方が良いでしょう。
有給休暇は労働者の権利ですが、会社は繁忙期などの休暇申請は調整を求めることが認められています。
人手不足であれば調整は必須ですが、早めに相談しておけば不可能ではないかもしれません。
この方法を取ると、人によっては「やる気がない」「社会人としての自覚が足りない」などと思う人もいるかもしれません。
ですが、心身ともに病院に行くほどではない程度には健康だけど、なんだかしんどい…ということもありますよね。
筆者の話になりますが、私は会社で働いていたとき、1ヶ月程度の休暇を2回取得したことがあります。
これらは基本的に、すべて有休でまかないました。
最初の休暇を取得したときは少し特殊な事情ですが、自宅に不法侵入されて急遽引っ越しや法的措置の対応をしなければならなくなったとき。
この時は睡眠不足などもあり精神的にも不安定になってしまったことと、引っ越しの手続きや弁護士との相談など、時間もかなり必要になったので正直に理由を伝えて休暇の申請をしました。
上司には少し嫌な顔をされましたが、事情が事情だったためか周囲の人は比較的あたたかく対応してくれてありがたかった記憶があります。
2度目の取得は、退職することを決めたとき。
この理由は、私以外の若い方にも結構みられました。
一度「辞めるぞ!」と決めたら、有休はしっかり消化したいですよね。
私の場合は繁忙期を避けた時期に退職することにして、その半年前には上司に退職する旨を伝えました。
そのときに引き継ぎをこの半年間で完了させることと、そこから実際の退職までの期間、有休を消化させてもらいたいということもあわせて伝えました。
会社に嫌な顔をされても、それまで必死に働いて貢献してきたという自負がありましたし、有休は労働者の権利ですので遠慮する必要はないと思います。
やむを得ない事情があったり、退職も視野に入っていたりする場合は多少強行突破にはなりますが、有給休暇の取得も視野に入れるのはありではないでしょうか。
仕事を1ヶ月休む理由作りをする場合の注意点
1ヶ月仕事を休むとなると、周りの人にどうしてもしわ寄せがいくと考えられます。
困ったときはお互い様ですから気にしすぎる必要はありませんが、嫌な顔をする人がいるのも事実。
何度も同じ理由で休むことを繰り返したり、正当性に欠ける理由で休み続けたりすると、あなた自身の信頼性や評価が下がってしまいます。
最悪、退職を迫られる可能性も。
どんなに正当な理由であったとしても休職期間が長引くと、会社としては人手不足に対処しなければなりません。
その場合、退職をすすめられる可能性もあることは、念頭においておきましょう。
もしあなたが休みたいと思うのが「リフレッシュしたいから」といった理由だったとしても、そのまま伝えるのは考えものです。
現在の状況がしんどくて仕事に支障が出ているなど、なぜ休みたいのかが誠実に伝わるようにしましょう。
仕事を1ヶ月休むことのメリットとデメリット
1ヶ月仕事を休むと、たくさんのメリットがあります。
・心身ともに調子を整えられる
・ゆっくり自分の人生について考えられる
・やらなければいけないが出来ていなかったことに時間をとれる
普段仕事をしている時間を別のことにあてられるので、一定期間休みを取ることでスッキリすることが多いようです。
精神的な症状も、軽度であれば1ヶ月程度の休みで快方に向かうこともあるようですよ。
一方で長期休むことのデメリットは、
・会社での評価が下がる可能性がある
・最悪退職をすすめられる可能性がある
・仕事に対するモチベーションを取り戻すのに時間がかかる
ここまでにも出てきたとおり、人によっては長期に限らず、仕事を休む人へ不信感を持つ人もいます。
今後もその職場で頑張りたいという気持ちがある場合は、そういった考えを持つ人もいることを十分に踏まえた上で、それなりの配慮をしましょう。
復帰するときに手土産を持って行ったり、仕事のカバーをしてくれた人に感謝の気持ちを伝えたりするなど、まずは休ませてもらったことに感謝しましょう。
さらに今後は一層仕事にがんばりたいという意志を伝え、自分にできることは積極的に取り組んでいけば、周囲の人にも誠意が伝わるはず。
もちろん、キャパオーバーしてまた休みをとることになった…なんてことにはならないように、セーブしながら働きましょうね。
また、意外だけど納得なのが、休みすぎてしまうと仕事に対するモチベーションが上がりにくくなってしまうという意見。
自分にとって一番適切な休養期間を見極めるのも大切なポイントですね。
まとめ
日本の会社に勤めていると、まとまった期間休むというのはなかなかハードルが高いですね。
会社に勤めること、そして仕事を請け負うということは、責任が発生するということです。
ただ、二番煎じのようですが、あなたの代わりは世界中のどこにもいません。
頑張り続けた結果、あなたが働けない状況になったとして、会社はどこまで責任を負ってくれるでしょう?
あなたが負うべき責任と、あなたが抱えているその問題の重さ。
冷静に判断して、あなたが本当に必要だと思うなら1ヶ月でも半年でも、しっかり休んでくださいね。