作りすぎですよ~日清食品さん。と言いたくなるCMの量。Youtubeで見てるとカップヌードル食べなくてもゲップが出そうです。だってもう50年越えですから、膨大な数なんでしょうね。
そのCMで最近目立っているのが「気持ち悪い系」。なんかキモい、あるいは見てるうちに乗り物酔いしそうな「気持ち悪さ」。ちょっと気持ち悪いけど、なぜかずっと見ていたい。そんな方もいらっしゃるかもしれません。
その気持ち悪い系の代表格が「カップヌードル辛麺」そして「にんにく豚骨」でしょう。
この2種類を中心に、その気持ち悪さの周辺を掘り下げてみたいと思います。
目次
1.カップヌードル辛麺のCMが気持ち悪い?
2.カップヌードルのCMの学生が気持ち悪い?
3.にんにくとんこつのCMが気持ち悪い?
4.カップヌードルのCMが狂気と言われている?クチコミは?
5.カップヌードルのCMは誰が出演している?
6.カップヌードルのCMのダンスを見たい場合は?
7.カップヌードルのCM「当たる編」とは?
8.日清のCMが気持ち悪い?カレーメシのCM?
9.まとめ
カップヌードル辛麺のCMが気持ち悪い?
本題に入る前に、CMの「気持ち悪さ」の原因かもしれないロボットダンスについて少し振り返ってみましょう。
昔のロボットダンスって、カクカクした動きだったのを皆さんご存知でしょうか。
かつてものまねタレントのコロッケさんが歌手の五木ひろしさんをイメージしたロボットダンス※1は、五木ファンの怒りさえ巻き起こすほどのインパクトがありました。
実際のロボットの動きも当時はカクカクしていましたが、その後AIロボットへと進化します。
2015年に”美しすぎる”アンドロイド「エリカ」、翌年は香港発の知性派AIロボット「ソフィア」が登場※2。そのリアルすぎる容姿と動きが気持ち悪いという声も一部にはあったようです。
そして2021年「カップヌードル辛麺」CM※3で私たちが目にしたのは、実際のロボットと歩調を合わせるように進化していた新ロボットダンスでした。
妙に柔らかい動きと妙なキャラの外国人男性2人のハッピーフェイス。
その緩さが、唐辛子が舞い降りる辛味一色の真っ赤な背景で締められて「あー、ととのった」みたいなサウナ上がり状態へ。
眠くなるほどリラックスしていきそうな感じになる方もいらっしゃるかもしれません(いないかな)。
一方でダンスに見入るうちに軽い乗り物酔いみたいな感じが来て、気持ち悪くて見てられないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
皆さんの感じ方は、いかがだったでしょうか。
※1コロッケさんによる五木ひろしさんをイメージしたロボットダンス(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=FRn1HvQFUNw&ab_channel=激おこ!ひつじ )
※2・共同通信ニュース ”美しすぎる”アンドロイド「エリカ」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=cb_tmGe3ga0&ab_channel=KYODONEWS)
・知性派AIロボット「ソフィア」 ウィル・スミスとデート
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=7qURR_UBF4I&ab_channel=日本語字幕動画庫)
※3 カップヌードル辛麺CM
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=vJb51ETEkR8&ab_channel=佐川梅三郎)
カップヌードルのCMの学生が気持ち悪い?
カップヌードルCMには以前から学生がキャスティングされています。最近では、2021年冬に放送された「寒い日はとくにうまい篇」※1がありました。
「辛麺」CMに続きまたもやアンドロイドダンスを踊るのは、真っ赤なほっぺと制服姿の中学生たち。
東北と思しき雪原でなぜアンドロイド?しかも民謡調のBGMは東北じゃなくて沖縄っぽい?などと思わせて、つかみはOK。
時々動画を止めてみると、カップヌードル食べるシーンで金属フォーク使ってる。
激寒の中ならプラでしょプラ。
中学生たちは暖かいスタジオで撮って合成?と思ったり。
あと、ジャージ女子に一本背負いされてる男子の受け身が超キレイでうまいとか。
TVでは気づけない面白シーンを動画で見つけるのがクセになりそうです。
まあ学生は普通だしCM全体もひたすら面白い。
ただ、CM冒頭の無表情アンドロイドダンスはちょっと気持ち悪いですかね。
でもそれでつかまれたあなたも私も、気が付けばお店でカップヌードルを手にしているというわけです。
※1 カップヌードルCM「寒い日はとくにうまい篇」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=X2UqWNRUvHQ&ab_channel=TV-CMJAPAN)
にんにくとんこつのCMが気持ち悪い?
今年2022年のバレンタインデーに発売された「カップヌードル にんにく豚骨」のCM※1も、かなりきてます。
体操のようなダンスをしているダンサーの顔の上に両親とお姉ちゃんの顔写真を当ててるだけ、と思ったら違うんですね。
なんと両親役は2人とも本当のプロダンサー。CGなしのマジ・アンドロイドダンスでした。
プロとはいえ、あの頭の動かなさと首の回りっぷりはタダゴトじゃないです。
お姉ちゃん役は実は男子で、年長さんの頃からダンスレッスンを受けている本格派。
そのタダゴトじゃなさとバランスをとるかのように気持ちだけ回ってて首が回ってない弟くんの可愛さも、SNSで主婦層を中心に人気を呼んでいます。
結局、頭とボディのあり得ないズレが気持ち悪いんですよね。
それと何でそんなに動かないの、と言わずにいられない顔の固定感。
こればかりは何度見てもいかんともし難い違和感。
だってあんな風に頭とボディがズレたら、と想像したらもう負けですね。
でもしばらくするとまた見たくなる。
一度にずっと見続けるのは気持ち悪いけど、ある時また見たくなる。クセになる。
「そう、それが狙いよ。」というCM監督の声が聞こえてきそうです。
※1 カップヌードルCM「にんにく豚骨」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=ySpye0IWhL4&ab_channel=TV-CMJAPAN)
カップヌードルのCMが狂気と言われている?クチコミは?
カップヌードルのCM、ネットでは狂気と評する声もありますね。
天才と狂気は紙一重と言いますから、この場合はCMの先鋭さに対する褒め言葉かもしれません。
他にはアニメやアーティストの起用の仕方が神ってるとか、ややグロテスクな現代アート的表現の気持ち悪さに対しても「狂気だ」という反応があるようです。
具体的にはORANGE RANGEとコラボの「カップヌードル味噌MISO食べたい篇」やケイン・コスギ出演の「謎肉増量篇」など※1ですね。
また他にも「そこまでやるか」的な常識破り映像や、ストーリー構成が狂気を感じさせるCMもあります。
いや、カップヌードルのCMってそんなのばっかりかもしれないですが。
そこから狂気CMを敢えて1つ選ぶなら、「カップヌードル メンよりメシ篇」実写版※2でしょうか。
カレーメシ・ぶっこみ飯・日本めしによる3つどもえの主導権争いに対し、半笑いの(株)松井建設社長が「爆破します」とスイッチを押す堂々の爆破締めCM。
この爆破オチには賛否両論あるようですが、CM全体で見るとなぜか狂気を感じてしまいます。
そうした感じ方もまた人それぞれ。
皆さんが狂気を感じてしまう1本は、どのCMでしょうか。
※1 ・カップヌードルCM「味噌MISO食べたい篇」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=9iOcNFUpXv0&ab_channel=TV-CMJAPAN)
・カップヌードルCM「謎肉増量篇」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=6fO3ID3x0nQ&ab_channel=TV-CMJAPAN)
※2 カップヌードルCM「メンよりメシ篇」実写版
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=Xiu05NBO9X4&ab_channel=佐川梅三郎)
カップヌードルのCMは誰が出演している?
「辛麺」CMに出演の男性は、日清食品の3代目社長安藤徳隆さん自ら推したお2人。
長髪のジャクソン・マイルズ・チャビスさんと、他の動画※1でも一緒に踊っているニック・コシールさんです。
元メガデスのギタリスト、マーティ・フリードマンさんを彷彿させる風貌のジャクソンさんはインスタ界隈で人気。お天気キャスターのニックさんとの、キャラのギャップも魅力ですよね。
ちなみに、これまでのカップヌードルCM出演者ってどれくらいいるんでしょう。
ウィキペディアの「カップヌードル」のページに出演者リストが掲載されていますが、多すぎるのかさすがに網羅するまでには至っていません。
アニメキャラなどを除く実際の人物限定でジャンル毎に一部挙げてみます。
俳優: 梅宮辰夫、永瀬正敏、橋本環奈、古谷一行、斎藤工、 A.シュワルツェネッガー、ケイン・コスギ
タレント: 矢口真里、藤田ニコル、今井リカ
お笑い芸人: ビートたけし、小島よしお、ダチョウ倶楽部、とろサーモン久保田、庄司智春、渡辺直美
アスリート: 錦織圭、大坂なおみ、八村塁、マイケル・チャン、ジダン、徳田耕太郎(SAMURAIボールリフティング)
歌手: AKB48、小林幸子、マキシマムザホルモン、酒井法子、MISIA、西内まりや、GLAY
声優: 林原めぐみ、神谷浩史、梶裕貴、雨宮天
漫画家: 井上雄彦(バガボンド)
(以上、Wikipediaより※2)
皆さんの印象に残っているのは、どの出演者でしょうか。
※1 ジャクソン・マイルズ・チャビスさんとニック・コシールさんが一緒に踊っている動画(2:26、3:50付近など)
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=Od1y0VkS1Sw&ab_channel=TikTokTrendsHD)
※2 Wikipedia「カップヌードル」のページ
(引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/カップヌードル)
カップヌードルのCMのダンスを見たい場合は?
一瞬気持ち悪いと思いつつも気が付けば体が動いてる。
ああ正確に踊るの無理と思いつつもトライせずにいられない。
カップヌードルのCMのダンスには、変な中毒性があるような気がします。
変だからいったんは心にブレーキかけちゃうけどアクセルに踏みかえたらもう止まらない、みたいな。
Youtubeには「踊ってみた」動画を含めて、昭和から令和までのCM動画がたくさんアップされています。
もちろんSNSでも見れますね。
また日清食品グループのHPでも「いつものお椀ダンス 篇」「スーパー合体、再び 篇」 のダンス動画が見れます(2022年12月時点)※1。
動画を見て踊りたくなったらLet’s dance!
※1 日清食品グループ 即席麺CMダンス動画
(引用元URL:https://www.nissin.com/jp/products/cm/noodle/)
カップヌードルのCM「当たる編」とは?
「カプヌ食べる当たる」のコールが続くCM、皆さんはご覧になりましたでしょうか。
対象商品で貯めたポイントで2500人に豪華賞品が当たるカップヌードルクエスト・プレゼントキャンペーンのCMです。
ネットではCMの右隅で対象商品をとっかえひっかえ食べ続ける女性が話題ですね。
一方で全18種類の賞品ラインアップ※1に注目してみると、こんな変なモノと思いつつも心惹かれるオリジナル商品が目を引きます。
いくつか挙げてみます。
・謎肉1.5kg詰め込みパック
・黒毛和牛400g
・日清食品の社名字牌入り麻雀牌
・カップヌードルパッケージデザイン(カプヌPD)のヘッドセット
・カプヌPDの高さ2m2人仕様のサウナテント薪ストーブ付き
以上は黒毛和牛の微妙なグラム数に笑いつつのオヤジ世代セレクションですが、他にも世界限定5体の初音ミクねんどろいど等いろいろあります。
CM制作スタッフがそんなこだわりの全賞品をアピールしようと、BGMのテンポを1分間100拍にするとか構図もあれこれ試行錯誤して練りに練った「カプヌ食べる当たる 篇」。
CMはYoutube※2や、キャンペーン公式サイト※1でも見れます。
※1 カップヌードルクエスト・プレゼントキャンペーン公式サイト 賞品ラインアップ 及び CM動画
(引用元URL:https://www.cupnoodle.jp/quest/)
※2 カップヌードルCM「カプヌたべる当たる 篇」30秒
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=YawdoXTuD3A)
日清のCMが気持ち悪い?カレーメシのCM?
日清のCM。確かに変なCM多いですよね。最近でいうと年の瀬に向けたどん兵衛「最強年越し 篇」※1。ラッパーの読経のようなボイチェン般若心経もどきがひたすら続くCM。
高齢世代とヒップホップ世代の二兎を追ったんでしょうか。
このCMなんかも、日頃お経になじみのない人は気持ち悪さを感じるかもしれません。
お経や「辛麺」CMのように一定した平坦なリズムが延々続くと気持ち悪いというのは確かにありそうです。
あとSNSで気持ち悪いと叩かれがちなのがカレーメシのCMです。
空気階段出演の「混ぜるとおいしい 篇」※2でグルグル回るカレーメシ見てると目が回って気持ち悪くなるかもしれません。
サイケな画面デザインが輪をかけて気持ち悪さを増強してる感じもします。
キワモノの極みは、やはりザコシものでしょうか。
「お米がうまい篇」※3で米粒に模したハリウッドザコシショウの生首が田んぼの稲穂の上に並ぶ絵は、キモいと言われればキモい。
でも最初からシュールなアート表現に見える人には大して気にならないかもしれません。
カレーメシCMは他にもペコチン広場やシャバシャバがドロドロなど、たくさんのバージョンがYoutubeにアップされています※4。
お湯をかけた後の3分待ちにでも、ぜひ気が向いた時にのぞいて見てはいかがでしょうか。
※1 どん兵衛CM 「最強年越し 篇」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=DGgcpqVZifI&ab_channel=日清食品グループ公式チャンネル)
※2 カレーメシCM 「混ぜるとおいしい 篇」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=P5vJ7mlA3vk&ab_channel=日清食品グループ公式チャンネル)
※3 カレーメシCM 「お米がうまい篇」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=yop6oei-JOU&ab_channel=TV-CMJAPAN)
※4 ・カレーメシCM 「ペコチン広場」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=gV1DQGFBfRs)
・カレーメシCM 「シャバシャバがドロドロ」
(引用元URL:https://www.youtube.com/watch?v=IDHHWxzxOIk&ab_channel=佐川梅三郎)
まとめ
カップヌードルのメインユーザーは30代から40代。20代以下のカップヌードルを食べる率は意外と減っています。
収益源の代表格カップヌードルが発展存続していくためには、20代以下の人たちに店頭やネットで「あ、カップヌードルにしよう。」と思ってもらえる広告を打とう。
その結果が「気持ち悪い」現代アート的なCMになったようです。
「辛麺」のCMではカップヌードル初の辛い系レギュラーとしての定着や、クセになる辛味イメージを訴えかけたい。
そんな思いで親子3代目の安藤社長自らキャスティングと現代アート的なつくりを提案し、好感度1位や予想以上の売り上げを達成しています。(以上、※1)
更にエキセントリックさを極めていきそうなカップヌードルCM。これからも新鮮な「気持ち悪さ」との遭遇を楽しんでいきたいですね。
※1 DIAMOND online 『安藤徳隆・日清食品社長が語る「モノが売れる広告を追求すると、現代アートに近づいていく理由!」ブランド・コミュニケーション戦略の裏側』
(引用元URL:https://diamond.jp/articles/-/313518)